去る12月28日、引退馬問題について調査を行っている、兵庫県の中学校に通うAさん(3年生)より、弊社代表の平林が取材をご依頼いただきました。
若い世代からも注目を集める「引退馬問題」
学校内での発表がこの春に控えているAさんは、「行方不明の引退馬をなくすには」というテーマで調査を行っており、弊社が運営するメディア&コミュニティサイト『Loveuma.』を通じて、ご依頼をいただいたことで今回の取材が実現いたしました。
ここからは、取材内容の一部を抜粋してご紹介します。
Aさん:「引退馬支援の目指す場所はどこだと思いますか?」
平林:「これに関しては、この質問を受けた人の数だけ答えがあると思います。
なので僕の主観にはなりますが、例えば生産する馬の数や、屠畜する馬の数を何頭に抑えるとか、そういった具体的な数字を掲げられるフェーズでは、今の段階ではないのかなと思います。
『Loveuma.』で行ったアンケートでも、『引退馬問題のどこに問題があるのか』という問いに対する答えとしては、『競走馬が天寿を全うできないこと』、『引退後に行方が分からなくなるケースがあること』、『競走引退後の活躍の場が少ないこと』など、問題を感じているポイントは人によって様々でした。
ですから、今できることを積み重ねながら、引退馬問題の全容を知る人が増え、色々な意見が出てくるというところを目指す段階かと個人的には思っています。」
平林:「逆インタビューの様になってしまいますが、Aさんは引退馬支援がどこに向かっていくべきだと思われますか?」
Aさん:「私は最初、廃用になる馬をゼロにすることだと思っていました。
ですが、(食文化を考えると)馬を馬肉にすることも必要だし、それを仕事にしている人もいるので、廃用ゼロにすることは難しいかと考えた時に、『引退馬支援が目指す場所って何だろう?』と分からなくなってしまったので、今回質問させていただきました。」
取材の中では他にも、「競走馬にトレーサビリティを導入することは可能なのか?」といったように、引退馬問題の解決に向けて、引退馬支援活動を行う人々の中でも今まさに議論されている内容の質問が続きました。
今回の取材を受けて、Aさんは今年2月に論文形式で発表、続いて4月にポスター形式で発表されるとのことです。
後日、弊社のインフォメーションでも、発表内容について報告をさせていただきます。
ご依頼いただいたAさん、この度は素敵なご縁をいただき、ありがとうございました。
株式会社Creem Panでは上映会の開催に加え、こうして引退馬問題に関する活動をされている方にも可能な限りご協力させていただきます。
取材や講演依頼、上映会の開催にご興味のある方は下記アドレスへ、お気軽にお問い合わせください。
弊社はこれからも引退馬問題の前進の一助になるべく、様々な活動をしてまいりますので、よろしくお願いいたします。
株式会社Creem Pan 一同
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